このたび、農林水産省から、国内で初めて発生が確認されたツマジロクサヨトウについて、本虫の防除及び本虫と疑われる虫を発見した場合の植物防疫所への連絡に関する周知依頼がありましたのでお知らせします。
ツマジロクサヨトウは、極めて広食性なヤガ科の害虫であり、サトウキビ、トウモロコシ、イネ、豆類、いも類、野菜類等、80種類以上の作物に被害を与えることが知られています(添付「ツマジロクサヨトウとは」参照)。これまで、南北アフリカ大陸で広く発生していることが確認されていましたが、2016年にアフリカ大陸で発生が確認された後、2018年までにアフリカ中南部のほぼ全域に分布が拡大し、2018年にはインド、スリランカ、バングラデシュ等の南アジア、2019年には中国でも発生が確認されました。
こうした中、本年6月27日、鹿児島県から、南九州市の飼料用とうもろこしほ場において、疑わしい虫を発見したとの連絡があり、植物防疫所で遺伝子解析による同定を行ったところ、7月3日、我が国未発生のツマジロクサヨトウであることが確認されました。
このため、農林水産省では、本虫に対する迅速かつ的確な防除を実施するため、本日付で、各都道府県に通知を行いました。都道府県、地元普及機関からも連絡がありますので、内容を了知した上、適切な対応にご協力ください。
(参考)農水省からの通知文 → ツマジロクサヨトウの防除について
参考資料 → (参考)ツマジロクサヨトウとは